富良野協会病院リハビリテーションセンターは、総勢12名のスタッフで構成されております。
歴史的にはまだ非常に浅く、若いスタッフが多い部署です。患者様の笑顔を見たいという想いで日々職務に就いている、真面目な部署とも言えると思います。
整形外科疾患を中心とした一般病棟では珍しい、「軽度発達障害」にも周囲の皆様の協力を得て力を入れております。
また、地域センター病院として地域支援にも協力させてもらっています。1市3町1村と非常に広大な地域ですが、若さを武器に地域の皆様の笑顔を見られるようスタッフ一同力を合わせています。
また、平成20年度は、「富良野地域リハビリテーション推進会議事務局」となっています。
部門:リハビリテーションセンター
理学療法は6名のスタッフで構成されております。主に骨折・靭帯損傷などの整形外科疾患を中心に、脳血管障害、呼吸器障害、小児分野、スポーツ障害、訪問リハビリテーション、更には生活習慣病と多岐にわたり対応しております。
立つ・歩く・座るなどの基本的動作の回復を図るために、運動や温熱・電気などの物理的な治療手段を用います。
作業療法は4名(内1名は非常勤勤務)のスタッフで構成されております。
整形外科疾患を中心に脳血管障害、そして一般病棟では珍しい「軽度発達障害」分野にも小児科・地域と連携しながら力を入れております。その他、訪問リハビリテーションも行っております。
当院OT室は大人の方と子供たちがコラボレーションしている空間が自慢です。大人の方は昔を思い出し、子供達を温かく見守ってくれています。子供達も、大人の方の行っている練習に興味津々。元気いっぱいに走り回る子供達は、時に大人の方達の歩行時に出現します。一説によるとこれがバランス練習になっていたりするそうです。
笑い声、必死な顔、泣き声、安堵の顔などなど、当院OT室は様々な表情のある空間です。
言語聴覚療法は1名のスタッフが担当しています。
当院も平成19年5月に移転新築となり、ST室も2部屋となりました。多くは脳血管障害が原因で起こってくる「言語障害」、「嚥下障害」、「構音障害」と呼ばれる各々の障害に対し、言葉の機能回復だけではなく、日常生活におけるコミュニケーション能力の獲得、拡大を目指しアプローチを行っています。
当院STでは、マンツーマン方式をとっており、より極め細やかな対応と歌やカルタ等の遊びを取り入れ、楽しく練習を行えるよう心掛けています。また、画面に触れると反応する「ステップタッチ」と呼ばれるコンピュータを導入しており、より多くの患者様に適した練習の場を提供できるように努めています。
STは1人ですが、多くの患者様との触れ合いのある空間となっています。きれいな歌声が聴こえてきたりします。時にはセラピストも患者様と一緒に歌い、明るく楽しい空間を演出するようにしています。
また、食事時には病棟にあがり、口から美味しいものを食べて欲しいという想いで、嚥下リハも積極的に実施しています。毎日院内を走り回っています。
当院リハビリテーションセンターでは、1市3町へ訪問リハビリテーションを実施しています。現在は理学療法士2名、作業療法士1名と言語聴覚療法士1名で対応しています。
雄大な富良野の畑や空、風を感じながら訪問させてもらっています。病院でのリハビリテーションとは違い、ご自宅でのリアルタイムな生活の中で実践しておりますので、スタッフ一同勉強させてもらっています。何より、利用者様が待っていて下さるのが何よりも嬉しいことです。畑を一緒に散歩して風を感じたりしています。
内容は関節が拘縮しないよう予防したり、退院後にご自宅での生活に不安を抱えていることに対しての練習をしたり、アドバイスさせていただいたりしています。また、ご自宅の段差などが気になったりした場合は住宅改修として評価させていただき、アドバイスさせていただいています。入浴がしづらくなった時などは、福祉機器の導入もご提案させていただいたりしています。他には、転倒予防教室などにも参加させていただいています。