経口・経鼻内視鏡検査時にエアロゾルが発生し、ウイルスが飛散する可能性が指摘されクラスター発生の誘因となり得る事が指摘されております。当院内視鏡センターでは、新型コロナウイルス感染症対策として、内視鏡検査(経口及び経鼻内視鏡、胆膵系内視鏡検査、経口小腸内視鏡検査及び内視鏡治療[下部内視鏡検査・治療は除く])を受ける患者様につきましては、予定患者であれば検査前3日以内の新型コロナPCRの測定を行い、当日の予約外内視鏡検査・内視鏡治療につきましては、新型コロナ抗原検査を全例実施し、陰性の患者様に対して上記の検査を実施する方針で、2020年12月7日より内視鏡前の新型コロナウイルス検査を開始しております。
新型コロナPCR検査及び抗原検査につきましては現在保険適応となっておりますが、緊急の内視鏡検査・治療を除いて、上記のPCR検査及び抗原検査をお受け頂けない場合は当院での内視鏡検査をお断り致しますのでご了承をお願い申し上げます。また、検査前問診・体温測定も実施しており、呼吸器症状をお持ちあるいは37.5度以上の発熱がある患者様につきましては、コロナPCR及び抗原検査が陰性であっても検査をお断りすることもありますので、呼吸器症状や発熱を有する患者様は内視鏡センタースタッフにご相談をお願い申し上げます。検査待合ではマスクの着用も引き続きご協力をお願い申し上げます。更に内視鏡検査室における感染リスクを少なくするために、日本内視鏡学会ホームページを参照し、患者口腔より発生する飛沫、エアロゾルを吸引する、Free-100M(写真参照)を導入し2020年12月17日より使用を開始しております。内視鏡検査医師は、N95マスク、ゴーグル、エプロン、帽子などの着用にて検査を行っており、内視鏡検査時の新型コロナウイルス感染症対策につきましてはさらなる強化を講じております。
内視鏡センターにおける新型コロナウイルス感染症対策について内視鏡検査を受けられる患者様には多大なご不便をおかけするとは存じますが、ご協力の程何卒宜しくお願い申し上げます。
富良野協会病院 消化器内科診療部長及び内視鏡検査センター長 西川 浩司
富良野協会病院 院長 角谷 不二雄